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薬物乱用から自分と家族を守るために
薬物乱用から自分と家族を守るには
薬物乱用って、どんなこと?
- 覚醒剤・大麻・危険ドラッグなどの「違法な薬物」を使うこと
- 医師から出された薬や、市販薬を「決められた量や回数以上に飲む」こと
「薬物乱用」を続けるとどうなるの?
- こころとからだの健康をこわす
- 学校や仕事、家族との関係に大きな問題が起こる
- 逮捕などの法律的な問題につながる
「1回だけなら大丈夫」「自分はやめられる」と思っていても、気づかないうちにやめられ
なくなり、依存症という病気の状態になることがあります。
依存症は「意志が弱いからなる」のではなく、薬物によって脳やこころの働きが変化して
しまうこころの病気です。
早めに相談し、適切な支援を受けることがとても大切です。
いま特に気をつけたい3つのこと
1.危険ドラッグ
中身の成分が分からず、少量でも意識を失ったり、命にかかわることがあります。
法律や県の条例で、多くのものが製造・販売・所持・使用を禁止されています。
危険ドラッグを使うと、少量でも次のような状態になることがあります。
・意識を失う
・けいれんを起こす
・幻覚・興奮状態になり、事故や事件を起こす
・急に亡くなってしまう
「お店で売っていたから安全」「合法と書いてあるから大丈夫」という考えは、とても危険です。
「笑気麻酔」と称する、国内未承認の医薬品成分「エトミデート」が含まれる危険ドラッグにご注意ください。
沖縄県内において、「笑気麻酔」と称する、国内未承認の医薬品成分「エトミデート」が含まれる危険ドラッグ(電子たばこで吸引できるリキッド状のもの)が乱用される事例が確認されています。
令和7年5月16日、厚生労働省は「エトミデート」を医薬品医療機器等法第76条の4に規定される「指定薬物」に指定し、5月26日より法施行されました。これに伴い、エトミデートを含む製品の所持や使用、流通が禁止されています。「笑気麻酔」と称するものも含め危険ドラッグは、「買わない、使わない、関わらない」ようご注意ください。
危険ドラッグは、使用がやめられなくなったり、死亡例を含む健康被害や異常行動を引き起こす場合があり、麻薬や覚醒剤等と同様に大変危険な薬物です。
2.大麻(マリファナ・草など)
「タバコより安全」「海外では合法」などの情報がSNSなどで広がっていますが、日本では大麻は
違法です。
記憶力や集中力の低下、不安・うつ・幻覚などのこころの不調、依存症の危険があります。
大麻を使うと、次のような危険があります。
・記憶力や集中力が落ちる
・不安・パニック・うつ状態・幻覚など、こころの不調が出る
・依存症になり、やめたくてもやめられなくなる
・判断力が落ちて、交通事故やトラブルを起こしやすくなる
3.処方薬・市販薬の飲みすぎ
睡眠薬・安定剤・痛み止め、風邪薬や咳止めなども、「決められた量以上」に飲むと
乱用になります。効かなくなって量が増え、こころとからだをこわしたり、依存症に
なるおそれがあります。
問題になりやすい薬の例としては次のようなものがあります。
・睡眠薬・抗不安薬(不眠や不安をおさえる薬)
・痛み止め
・市販の風邪薬や咳止め など
「眠れないから少し多めに」「気分を変えたいからたくさん飲む」といった飲み方を続けると、
- 慣れてしまって効きにくくなり、量がどんどん増える
- こころやからだにさまざまな不調が出る
- 依存症になり、やめることが難しくなるおそれがある
薬は、医師や薬剤師の指示を守って正しく使うことが大切です。
「自分の判断で増やしているかも?」と思ったら、早めに相談しましょう。
ひとりで悩まず、まずは相談を
自分や家族、友人の薬物やお酒、薬の飲み方について、「もしかして…」
「このままで大丈夫かな?」と感じたら、早めに相談してみませんか。
「使っているかどうか分からない」「警察に通報されないか心配」という段階でも、相談できます。
相談は無料で、秘密は守られます。




