与那原大綱曳は、他の綱曳とは違う大きな特徴があります。それは、綱の上に支度を乗せることから始まり、綱曳が終了するまでの一連の流れに区切りがなく、すべてが連続した動きであるということです。それぞれの流れを整理すると
- 支度が綱に乗る
- 綱係の合図に丸太(担ぎ棒)で担ぎ上げる体制に入る
- ボラ・鉦鼓(そーぐ)の音で「サー」の掛け声のもと、綱を担ぎあげる
- 東西の綱を寄せ合い、六尺棒で雌雄のカナチを結合させる
- カナチ棒をいれる
- カナチ棒が入ると同時に綱を落とし曳く。その時に支度は綱から飛び降り、丸太(担ぎ棒)を綱の下から引き抜くという流れです。
特に(5)のカナチ棒が入ってから綱曳が始まるまでは、あっという間の出来事ですが、この流れこそ他の地域にはない与那原大綱曳の醍醐味であり最大の特徴なのです。また、綱を曳く時も単に「引きずる」のではなく、綱本体を上下させながら(地面に叩きつけながら)曳きます。
解説:与那原綱曳資料館館長 上原正己さん |
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上原正己さんのお話を聞いたあと、こちらの映像をご覧ください。遠くて分かりづらいのですが、よく見ると、「一連の流れ」がお分かりいただけると思います。 |
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