2.水揚け

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与那原のヒジキ

与那原町のヒジキは言わずと知れた町を代表する特産品で、年間約55トンの水揚げがあります。与那原のヒジキを求めてわざわざ遠くから足を運ぶ常連さんも多く根強い人気があります。和え物やチャーハン、その他どんな料理にも使える万能の海草なのです。

収穫

ヒジキの収穫は3月から5月にかけての約3ヶ月間。年間55トンというのは水揚げ量の重さで、乾燥すると約1/10の5トンまで収縮されます。収穫されたひじきは水洗いしたあと、大型の釜で110~120℃、約30分間釜炊きされます。その次に大型のスチーマーで110℃、約20分間蒸します。その後冷凍庫で保存され、天気の良い日に天日干しにします。天日干しの作業は天気に左右されやすく、天気が良い日は1日で乾燥し効率も良いのですが、天候が不順な時期は常に見張り役の人をつけ、天気の急変に対応できるよう準備しています。乾燥後のヒジキには釣り針、小石、カニなど、いろいろな不純物が混ざっていて、これを除去するのはかなり根気のいる作業です。こうして手間暇をかけて出来上がったヒジキは、5キロの袋詰めにされた業務用、それと小売店、スーパーなどに陳列する100グラムと500グラムに分けられ発送を待ちます。

効能・効果

乾燥したヒジキを口にしてみました。ほんのりとした塩味と少々固めの歯ごたえは、くせになる味です。ヒジキはミネラルが豊富で鉄分は牛乳の約500倍、またカルシウムは昆布の2倍も含まれていて、骨を丈夫にし、イライラを静める精神安定作用にも優れています。食物繊維も豊富なことから便秘の改善や大腸ガンの予防にも効果があり、健康維持にも万能な自然の恵みなのです。


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